生贄妻

美奈子二十八歳

著者: 瀧口鐵

本販売日:1994/04/23

電子版配信日:2010/11/12

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0550-9

美貌の人妻・美奈子の奥底に潜む性炎が

毒牙の調教で呼び醒まされ、燃えあがる。

剥かれ、貫かれ、晒される豊潤な秘肉

限りない恥辱から芽生える、驚くべき

女体の快美、淫悦、そして絶頂……!

狂おしい肉責めで、いま美奈子が変身する。

登場人物

みなこ(28歳)義母

ゆかり(20歳)女子大生

本編の一部を立読み

淫らな指先が白い下腹を這い、甘い愛液に潤んだ秘裂をまさぐる。敏感な小突起を指先がなぞった瞬間、美奈子は切ない喘ぎを漏らした。

「ああっ! あんんっ!」

巧みにクリトリスを愛撫されて、美奈子は苦しげに身体をのけぞらせる。淫らな性感の昂りと耐えがたい便意が、美奈子の理性を押し流そうとしていた。

「お願いっ! もう、もう駄目ええっ!」

「ふふふ、ここでするんだよ。よく見えるようにな」

信じられない言葉に、美奈子は絶句した。

足もとに、靖志は洗面器を置いた。冷たい金属音が響き、美奈子は必死に顔をそむける。

「大切な着物だ。せいぜい汚さないことだな」

「ひっ、ひどいっ!」

がっくりと首を折り、美奈子は屈辱に泣き咽んだ。しかし、いまの美奈子に選択の余地はなかった。懸命に足を踏みしめ、よろよろと洗面器をまたぐ。着物を汚すまいと、膝を開く姿が哀れだった。

「きゃああっ!」

背後に回った靖志によって訪問着の裾をまくりあげられ、すっかり露わになった下半身が、スポットライトの光にくっきりと浮かびあがった。

「ふふふ、いい格好だ。最高の排出シーンが撮れそうだぜ」

靖志の手のなかで、ビデオカメラがまわりはじめていた。

がくがくと膝を震わせながら、美奈子が消え入りそうな悲鳴をあげた。

「いやああっ! 撮らないでえっ!」

美奈子は絶望の奈落に突き落とされながら、完璧に屈服した。

信じられないほどの勢いで、汚物が洗面器へ吐きだされていく屈辱の光景を、ビデオカメラがはっきりととらえていた。

あああっ!?……

美奈子の身体の奥で、甘く気だるい疼きが弾けた。

狂おしいまでの快感が美奈子の下半身を包み込んだ。がっくりと膝を折り、革手錠に全体重を預ける。妖しく淫らな快感に翻弄される美奈子を、黒い影が楽しそうに見守っていた。

ふふふ。マゾヒストには、楽しみや痛みこそが快感の引き金なのよ。今度こそわかったかしら?……

不気味な声に、美奈子は懸命に抗おうとした。

嘘よ。私、そんな女じゃない……。

しかし、美奈子の声は弱々しく、頼りない。体の中で燃えさかる妖しい炎に、戸惑いながらも、乳首が、クリトリスが、蜜壺が、そしてアヌスが、体じゅうの性感帯が、激しい愛撫を求めて悲鳴をあげていた。

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