本販売日:1998/07/23
電子版配信日:2010/01/22
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0835-7
黒い下着を剥きおろし、夫の上司に菊座を舐められる。
この世にこれ以上背徳的な行為があるだろうか。
白い豊麗な臀肉がプルプルと震え、愛蜜が漲る中、
悩ましき人妻・蓉子は夫とでは味わえない魔楽に溺れる。
蓉子は知らない。自らの倒錯癖が一人息子にも伝播し、
隣家の熟看護婦の罠でアナル相姦に堕ちてしまうことを!
ようこ(38歳)人妻
みつこ(30歳)看護婦
すみえ(35歳)その他
あけみ(33歳)看護婦
さき(32歳)その他
本編の一部を立読み
かつて部下だった、今は部下の妻であり一児の母である熟女に男根を咥えられた時、亀井田は声にならない声で唸った。
蓉子は舌を駆使し、唇をすぼめて締めつけたりしながら、熱い肉を吸った。
チュウチュウ、ジュルジュルといやらしい音がたつ。血管を浮き彫りにした肉幹はたちまち唾液にまみれた。
ピストンのように口腔ふかく突きたてられる凶暴な肉器官。さっき蓉子の手指でしごかれて射精させられたそれは、いま、再び怒張の極限へと向かっている。その硬さと熱は蓉子の夫のものと変わらない。
蓉子は添えた手指も休まずに動かし、彼の睾丸は左手で包みくるむようにしてから、揉み、やんわりと引っ張ったり、会陰部を撫でたりしている。それは一種の楽器を演奏している音楽家のような動きだ。
「よし」
充分に勃起したとみた中年男は、蓉子の口腔から肉のピストン器官を引き抜いた。
「這え」
言われたとおり青みがかった毛足の長いカーペットの上に手と膝をついた人妻。亀井田は自分の怒張と蓉子の臀裂、特にアヌスの周辺と入り口にゼリーをたっぷりとなすりつけた。
「いくぞ」
「はい」
亀井田は蓉子の開いた脚の間に膝をつき、双臀の充実した膨らみを抱えこんだ。
怒張の先端をアヌスのつぼみにあてがい、右手を添えた。右の膝は蓉子の右の腿の内側にあって、こじひろげるようにして圧力をかけている。
蓉子は平伏する姿勢で、顔はカーペットにそろえ並べた手の甲に押しつけるようにしている。
「うぬ」
「う……」
二人が同時にいきんだ。
──アヌスに男根を挿入する時、アヌスを捧げる側が完全に脱力すると入りにくい。
指や嘴管を挿入するときは息を抜くのが鉄則だが、男根のような太い、しかも弾力に富んだもので侵略されるとき、受け手は肛門の内側から圧力をかけてやったほうが挿入がスムーズだ。ゴムまりをとがったもので突くとき、空気が抜けてしぼんだのよりも、パンパンに張りつめたゴムまりが破裂しやすいのと同じ原理だ。
「う」
手の甲に押しつけていた蓉子が、顔をあげた。唇から呻き声がもれる。
ずぶ。
亀井田の黒ずんだ先端が菊状の肉弁をこじあけて、まず亀頭冠までが埋没していった。
「おお、はうーッ」
そこで蓉子も息を吐く。ズンと強い力で突かれ、全身が前にのめった。
ぐぐぐと狭い関門を突き抜けた男根が直腸に入りこんでくる。その時の感触は蓉子を常に総毛立たせる。愛液がどっと溢れだすのがわかる。
(犯されている)
自分がハッキリと自覚する、みじめなはずのその瞬間が好きになっていた。