とろける転職活動 義母、義姉、女上司に励まされて

著者: 朝倉ゆうき

本販売日:2023/12/22

電子版配信日:2024/01/05

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4699-1

「言葉以外の励ましも……男と女には必要ですから」
リストラされた颯太を柔膣で癒してくれる妻の母。
職安勤めの妻の姉は、お風呂場で洗体セックス。
元の職場の女上司は、パイズリでお悩み相談。
求職活動で疲れて帰った家で待つ、とろけるご奉仕。
45歳、27歳、32歳……無職の僕に群がる年上美女たち。

目次

第一章 失業中は妻の母がやさしくサポート


第二章 妻の姉と介護入浴の練習


第三章 清掃会社のルート先は義母の職場


第四章 美人女上司との甘い再会


第五章 妻母と妻姉からいたわり尽くし


第六章 就職祝いはわかめ酒と女体盛り!?


エピローグ とろける新生活

登場人物

ゆきこ(45歳)妻の母

はるか(27歳)妻の姉

あや(32歳)上司

本編の一部を立読み

第一章 失業中は妻の母がやさしくサポート

「そうそう、いい条件の求人はないか……」
 平日の真っ昼間。職業安定所で二十二歳の青年は肩を落とす。モニターには芳しい情報は見当たらない。栗山颯太は諦めきれず目を皿にした。
(家の人はみんな焦らなくてもいいって、言ってくれてるけど)
 妻の家族も、不運なリストラに遭った青年を全力で援助してくれる。だからといって甘えてばかりはいられない。
(お義姉さんが安定所の職員なのは、ありがたいんだけど格好つかないよなぁ)
 妻の姉が勤める相談窓口に顔を出し、求人コーナーのパソコンでの検索を勧められた。逃げるようにして画面にへばりつき、今に至る。
「とりあえず、これだけでも持って帰るかな……」
 タクシー会社の求人を印刷し、クリアファイルにしまう。少し前まで仕事用だったビジネスカバンはやけに軽く感じられた。
(学生時代、念のため取った二種免許だけど、どうにかなるかなぁ)
 ため息をつきながら、青年は帰路につくのだった。

「おかえり、颯太。浮かない顔ね。あまり思い詰めなくていいのよ。失業したのはあなたの責任じゃないんだから」
 リビングで妻の栗山夏菜が出迎える。出向を控えた彼女は、午後休を取って準備をしている最中だった。夕方には家を出る予定だ。
「それでも、いつまでも居候みたいなことをしてるわけにもいかないしね。せめてスキルアップとか考えないとさ」
 大学の一年先輩だった夏菜とは卒業と同時に結婚し、そのまま北海道の妻の実家に住むことになった。大学も首席だった彼女は、二十三歳にして出世コースの出向勤務。青年としてはやはり肩身が狭い。
「颯太だって十分優秀な学生だったわ。在学中に内定をもらって、就職したんだから。合併からのリストラなんて、誰にも予測できないことよ」
 ショートの黒髪を掻き上げ、妻は青年に向き直る。午後の陽光がすらりとした身体の輪郭を描いた。スカートスーツがよく似合う。
(夏菜はまさにビジネスウーマンって感じだな) 
 颯太と同じく経済学部だった彼女はキビキビとした女性だった。おっとりとした青年と意外にも意気投合し、恋愛結婚を果たした。
「でも必要とされてたら、リストラなんてされなかったはずだし」
 自嘲気味にこぼす。新卒で入社した税理士事務所は吸収合併され、わずか数ヶ月で青年は整理解雇の憂き目に。
「新しくなった会社が即戦力しか残さない方針だったからでしょう。育てる考えで採用した前の経営者とは考えが違っただけのことよ」
 上司もそう言ってくれたのを思い出す。仕事のできる彼女らがそう言ってくれているのなら、クヨクヨしているわけにはいかない。
「そうだね。ありがとう。救われるよ」
「まったく、自分を卑下するのは良くないクセよ……まあ、それだけ颯太が真摯な人柄だってことだけど」
 目線を下に向け、女の頬にほんのり赤みが差す。午後の室内が、やさしい空気に包まれてゆく。
「ねえ……出向したら、しばらく会えなくなるわ」
 儚い声。しなやかな腕が青年の肘に絡む。颯太も肩を寄せ、女の言いたいことを察した。華奢な背中を抱き寄せる。
(そうだ……夫として、夏菜を抱いてあげなくちゃ)
 胸の内に緊張を抱えながら、夫婦の寝室へと向かう。ドアの向こうは、旅行先の部屋のような、借り物の居場所に感じられる。
(ここに来て、まだ半年も経ってないし)
 夏菜の自室だった空間は、まだ学生時代の名残を残す。ツーショットの写真が結婚前を毎回思い出させる。
「どうしたの? 突っ立って。こっちに座りましょう」
 ベッドに夏菜が腰を下ろす。合わせるように青年も横に並んだ。ギシ、とマットレスがたわむ。
(今日こそ、ちゃんと最後までしないと)
 夫の硬い表情に妻はすぐさま気づく。頬に手を添え、青年の瞳をのぞき込んだ。至近距離で吐息が混ざり合う。
「わたしは颯太と結婚して、しあわせよ……思い詰めないで」
 仕事のことだけを言っているのではない。心遣いがむしろ青年を焦らせる。
「僕も、夏菜といられて満足してる──んんっ」
 紅唇が青年の口を塞ぐ。まどろっこしい会話は不要だと。女は胸のふくらみを押しつけながら、唾液の交換にいそしんだ。
(舌が入ってくる……胸もやわらかい)
 唇はババロアのようにひんやりしているのに、口内は熱烈だった。ジャケット越しの弾力も青年を鼓舞し、ズボンに突起が盛り上がる。
「颯太……大丈夫よ。こうやって大きくなるなら」
 機を逃さぬと、妻は抱き合ったままシーツに転がる。仰向けになった女は、上に被さる青年を切なく見つめていた。
「それに、スカートだと、しやすいでしょう……」
「うん……夏菜。いきなりだけど、挿れちゃうよ」
 女体の準備が整っているとは言いがたいタイミング。だがそうしなければならない事情があった。
(僕が勃ってる間に、なんとかしなきゃ)
 仕事着のタイトスカートがシワになるのも厭わず、女は裾をまくり上げる。下腹を彩る純白のショーツも速やかに取り払った。
(パンツよりスカートが好きだって言ったのも、ずっと合わせてくれてるんだ。期待に応えないと)
「わたしの方は、もうできるようになってるから」
 両脚を蹲踞のように開いた中心は、どうにか挿入ができるかという弛緩具合。潤みは足りないが、肉の割れ目はなんとか柔軟さを見せていた。
(夏菜に無理をさせたくないけど)
 不甲斐ない己を黙殺し逸物を繰り込む。肉棹は、生煮えのヴァギナに一気にめり込んだ。摩擦抵抗が女を痺れさす。
「あ、ああんっ、颯太の、なかに入ってくるわ」
 充塞感に紛うことなき喜びを見せている。けれど、心身すべてを満たせているかは別の問題だ。女の汗が一筋流れる。
(せめて、夏菜だけでもイカせないと)
 女体に取り込まれたペニスは、射精に至ることなく徐々に体積が減ってゆく。硬さを維持できる時間を精一杯使って、妻の性感を刺激する。
「ひん、あひんっ、わたしの好きなとこ、突いてくれてるっ」
 妻の喘ぎが高音を帯びる。学生時代から見てきた表情。結婚したというのに、未だに本当によがっているのか確信が持てない。
(でも、結婚してくれたってことは、僕のことを認めてくれてるわけだし)
「夏菜に、感じてもらいたいからっ」
 一際強く腰を押しつける。ゴリッと手応えを覚えた瞬間、女体がのたうった。膣肉が数度に分けて肉棹を締め付ける。
「ひん、あ、ああんっ、イクっ」
 ビクン、ビクン、と女の背筋が波打ち、湿った喘ぎが青年の顔にかかる。甘い香りを感じながら、ペニスは不着火のまま力を失ってゆく。
(どうしても、女性とのセックスで射精できないな)
 夏菜と学生時代に行った性行為が初めてだった。童貞の緊張が原因かと思っていたが、上手くいかないまま年月を重ねてきた。
「夏菜、愛してる」
 顔を落とし、唇を合わせる。妻の腕が背中に回され、ぎゅっと抱き締められた。体温の共有が唯一の夫婦としての実感を味わわせてくれていた。
「わたしもよ……颯太。あなたとだから、わたしは、結婚したんだから」
 心を透かしたような言葉。生涯を共にすると誓ったパートナーに間違いはない。
(でも、夏菜のプライドもあるだろうし。子供を作るのにも)
「颯太も忙しいなか、相手をしてくれてありがとう。出向も頑張れそうよ」
 立ち上がり、夏菜はタイトスカートを整える。ノリの利いたスーツは元通りピンと生地が伸び、女の凜々しい姿がまぶしく映える。
「夏菜なら、向こうでも結果が出るよ。本当に自慢の妻だよ」
 それに引き換え自分は。だが旅立つ妻の前で暗い顔は見せられない。颯太も身を起こしベッドサイドに並び立つ。
「もう、今日はどうしたの。でも、ありがとう。颯太もすぐに新しい仕事、決まるわよ。遠くからだけど、応援してるわ」
 顔を上げた女は目を閉じ、紅唇を小さく突き出す。夫婦は午後の日差しを浴びながら出立までの時間を過ごした。

 夏菜が出向した翌日、颯太は早速面接へと臨む。
「タクシー運転手、僕に務まるかなぁ」
 二十二歳の履歴書は書くことも少ない。学歴と、一行だけの職務経歴。数ヶ月でリストラとなった税理士事務所の経験も、役に立ちそうにない。
「一応、免許だけはあるし……」
 若者には珍しい、二種免許まで取得しているのだけが救いだった。運転ができるアピールも兼ねて、車で件の会社へと向かう。
「さあ、面接、がんばるぞ」
 気合いを入れて、青年は愛車のハンドルを握った。

 面接は滞りなく終わり、試用期間の説明を受けてこの日は帰宅した。リビングで妻の母がやわらかな笑顔をくれる。
「お帰りなさい、颯太さん。面接お疲れさま。緊張したでしょう」
 土曜日で休日だった深川雪子はくつろいだ様子だった。黒のミディアムヘアーが陽光できらめく。
「学生の就活からそんなに経ってないですから、少しは落ち着いて答えられたかなと思います。むしろ、意地悪な質問もなくて、やりやすかったです」
「ふふ、学生相手の面接の方が厳しいかもしれませんね。社会経験のある大人には、面接官も気を遣うでしょうし」
 テーブルに麦茶を用意し、雪子がソファーに腰掛ける。カーキ色のカーディガンと花柄のロングスカートが初夏らしく涼しげだった。
「リストラを説明して、あとは事務的でしたね。体験入社を勧められました。中途採用の多い職種だと、向こうも慣れてるのかもしれません」
 青年も対面に腰を下ろし、コップに口をつける。視線を戻すと、雪子が肘をついて顔を寄せていた。厚みのある唇がやけに近く感じる。
(お義母さん、休みでもきれいに化粧してるから、いつもドキドキしちゃうよ)
 義母とふたりきりの事実は、面接よりも緊張が上回っていた。妻が不在というだけで、自宅が特別なものになる。
「事情を説明すれば、颯太さんが悪いわけではないのが理解してもらえるでしょうし、あとはお互いが合うか試していくしかないですわね」
 しっとりとした声音の雪子に励まされると、一段と癒やされる。若い妻とはまた違った抱擁感。
(母親って、こういう感じなのかな)
 母のいない家庭で育った青年には、今までにない居心地だった。甘やかされることが初めてで、どう受け止めていいのかがわからない。
「お義母さんに迷惑かけないように、早く働きたいです」
「そんなに肩肘張らないでください。颯太さんだって、まだリストラのショックがあるでしょう。ゆっくりする時間も必要ですよ」
 将来を意識して、やっと決まった就職が無になった。そんな青年を女は慮る。頬をゆるめ、瞳を向ける。
(でも急にすることがなくなるのも落ち着かないな)
 学生の夏休みなどとは違う、不安な長期休暇。麦茶で喉を潤す。
「颯太さん、育ったお家にも気を遣ってきたのでしょう。子供の頃から」
 コップを握った手の上から、雪子の手のひらが添えられた。冷えたグラスと、温もりに挟まれる。

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